隣高の軽音部、稀にやりとりしていた人がいた。andymoriを聴く人だった。男子校と女子校の癒着はあたたかく眩しく健康的に気持ちが悪く、同級生は男子校の生徒と付き合う。彼女たちはとにかく可愛く、なんでも殺せる幼気さと残酷さを持ち合わせていた。青いリボンも膝丈のスカートも固まった前髪も味方ではなくなり、彼らはことごとく別れる。あのとき響かなかった音楽がきらきらと輝きはじめた。

 

僕は見たよ僕は見たよ 僕らだけの光

もうだめだと弱音を吐いたって 何度でも思い出すんだ

 

 

反省しよう

悲しさが溢れてしまわないように蓋をする。パスタはいつでも茹ですぎる。野菜は切りすぎて鍋に入らない。嬉しさにも悲しさにも鈍感になる。恥と悪い記憶を捨てる。河原にいって何者でもなくなる。なんでって思うことを減らした。仕様がない仕方ない、でも本当はわたしは私を諦めきれてない。だから誰かに軽くみられるとまだ傷つくし、どうにもならない自分に腹が立つ。どいつもこいつも浅いんだよって言葉は、自分の浅さをなによりも示してるし、まだまだだね。

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去年書いたブログを読み返した 言いたいことがわかるようなわかんないような

誰に愛されるか愛されてたかで頭がいっぱいいっぱいで感心した もう神経鈍いからそこまで気が回らない まだ何も知らなかったし、私もまだ何も知らない 荷物は持ちすぎないようにするけど、雑に扱っていいわけじゃない 

https://meguroo.hatenablog.com/entry/2019/08/12/214712

 

 

 

今日の形容詞アンケート 

悔しい あんまみられてなくて悔しいでもわかる大したことないから

悲しい アカウントみちゃったの悲しい動くところみたら全然イメージと違って悲しい思い出のなかで美化しすぎたから

虚しい 結局周りの評価を気にしてるのが虚しい自分の中で絶対的な価値がないから

嬉しい 睫毛が上向きになって嬉しいネイルが可愛いと嬉しい視界が可愛くなるから

美味しい 美味しいもの食べても本質的には幸せになれないのかもしれない脂肪と糖でできてるから

難しい 人生難しい自分を確立しないまま周りを気にしてるから

正しい 母は正しい気温にあう服装と私にあう色を知っているから

恥ずかしい 大人になるって恥を忘れるってこと?恥ずかしい記憶は置いておかないと死んじゃうから

どうでもいい 全員平等にどうでもいい

眠い 寝る

 

母は私

眠れないから母について思うことを書く。わたしが事故死とかしたら、これを見つけて泣けばいい。ほかの記事は読まなくていい。

この前ドンキの帰り道、自転車を漕いでたらよくわかんないけど悲しくなってちょっとだけ泣いた。意味わかんねえ。母とカラオケに行きたいと思った。母は私に大体歌わせてくれる。母は私がどんな歌を歌っても反応してくれる。お母さんもいい曲だと思うわだとか、理解できない難しい歌詞だねとか、今のはテンポをとるのが難しいよとか、そういうことをいちいち言う。母とカラオケに行きたい。去年の夏、高円寺に遊びに行った。映画の話をすると嬉しそうだった。喫茶店ではしゃいでケーキを頼んでた。母はすぐ謝る。ごめんね、怒らせちゃって、私が不機嫌だとそう。すぐ謝るからそれがまだ煩わしくて、私はもっと不機嫌になる。謝らなくて良いことで母は謝る人だ。ほんとうに損だと思う。母はなぜお父さんと結婚したのだろう。全くわからない、聞いたこともない。けど私は、父と母がデートで紅の豚恋の門を見に行ったことを知っている。ちょっと、いやかなり好き。それと、父と母が友人たちとBBQをしてる写真もみたことがある。赤いリップ、白いブラウス。母は、母である前に1人の女の人だったのか、驚いた。当たり前なんだけど。

私は歳をとるごとにどんどん母に似てきている。私は母がどんな音楽を好きかよく知らないのにバンドにハマり、母の影響をばちばちにうけて女子校に入学、最近は映画も見はじめて、もうかなり母の人生をやってると思う。そろそろ父に出会うころだろうか。まだ先か。

 

私が小川洋子を読まないのは、完璧に母にならないようにするためである。実家に帰りたい。母のごはんが食べたい。まあどうせ、会ったらうまく話せないでふて腐れるんだけど。

この日見た映画の名前思い出せない

布団に包まって映画を観てたら暑すぎた。棚の奥から夏服を取り出す。バンドTシャツ、ベージュのブラウス、色違いで買った服。UNIQLOの白い半袖とサンダルを突っかけてスーパーに飲みものを買いに行く。もうこのムーブが夏。薄明るい空、植物がきらきらしてる、自販機の明かり、去年柴田と音楽をかけながら歩いた道、ひとりの夜を抜け。今年は花火みれるかな。この街を離れるとき、ちゃんと泣くか思いきり笑っていたいと思う。3年前に地元を離れるときは悲しくもなんともなかった。ずっと不機嫌な顔をしてた。わたしがこの街を離れるかはまだわからない。ちっぽけになってしまいそうなときには、私のみてる揺れる光を、轟々と響く音を忘れないで欲しいと思う。

 

とりあえずは痩せようね

 

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5月

5月だから、走っちゃおうかな。5月、5月、5月~~。

元気ですか私、元気か。むかむかして爆発的に食べちゃったりしていますか。健康にいいって信じていくらでも食べてもいいと思ってるグラノーラ、食べ過ぎたら健康じゃないって知ってますか。どんどん人との距離がわからなくなっている。ひとりで音楽と、映画と向き合えたらそれでいいきがする。いい気がするって打つよりかわいいから、いいきがするって使ってる。ベランダで歯を磨いてるとき、夕焼けがやけにきれいなとき、ちょっと泣きたくなるのを知っています。お気に入りの服を着たとき、面白い動画をみつけたとき、なんか叫びたくなるのを知っています。自分の中の免罪符として早寝早起きしてるけど、お肌が生成されるわけでも、脂肪がなくなるわけでもない。「心身ともに健康」をモットーに早寝早起きしているけど、大して今日は健康じゃない。健康じゃないから、夏にわくわくしたり窓を開けて寝たりしている。

夏が待ち遠しいのはたぶん、私が現実から逃げているから。

4月

花に毒があるように、春にも毒がある。きっとそうだ。小さいころから、春ってなんだか完璧に好きになれないんだ。

春は言う。浮足立って、春風に吹かれながら、さあいちにのさんで新しいことをはじめましょう。桜は言う。素敵でしょう。私は思う。しんどいよ。

桜にみとれて、あたたかな日差しにあたって、軽やかな服を着て。そうやって春の素敵さにぼんやりしているうちに、あっという間に終わる4月。4月と8月が嫌い、なんでと強いあなたは問うけれど。みんなが浮かれているのが嫌なんてほんとうに君は底意地が悪い。

3月が心地のいい夢のような現実だとしたら、4月は悪夢であってほしい現実じゃない?あなたも本当はそう思うでしょう?