隣高の軽音部、稀にやりとりしていた人がいた。andymoriを聴く人だった。男子校と女子校の癒着はあたたかく眩しく健康的に気持ちが悪く、同級生は男子校の生徒と付き合う。彼女たちはとにかく可愛く、なんでも殺せる幼気さと残酷さを持ち合わせていた。青いリボンも膝丈のスカートも固まった前髪も味方ではなくなり、彼らはことごとく別れる。あのとき響かなかった音楽がきらきらと輝きはじめた。

 

僕は見たよ僕は見たよ 僕らだけの光

もうだめだと弱音を吐いたって 何度でも思い出すんだ