話を聞かせて-勝手にふるえてろ

堂々一位で、一番好きな映画。

 

何の気なしにプライムビデオにログインしてみると、無料配信残り7日以内。音楽をヘビロテするみたいに繰り返し繰り返す。ヨシカが嘆いて、二がうざったらしく笑って、イチはやっぱりクールで、でもやっぱり二が一番好き、わたしはかなりちゃんと、ニが好き!!

 

二のことを好きになる道筋をたどるように(音楽のサビの胸の高鳴りのように)勝手にふるえてろを見返す。

スーツ姿、雨でぬれていつもよりよそしい、ニ!あんなにうざったらしく笑ってたのに、にらんで怒るニ。それでも、ヨシカのことが好きなニ!!

 

ほかほか弁当との底のようなほかほかさ、と原作では揶揄されていた、ニ。

 

わたしが勝手にふるえてろを好きなワケは、第一に二が好きなのかもしれません。

 

窓辺で話そう

kiss the gamblerをこの1年で4回聴いた

ちょうど春夏秋冬?季節と私の心の居場所がかなふぁんちゃんの曲と一緒にめぐった

 

1度目は、去年の春先。近所のバーに来てもらった。マスターが呼びたいというから調子に乗って、私がDMを送ったのだった。去年の冬は、とにかくとにかくひどく落ち込んでいて、マスターの無邪気なことばを真っ向からうけとった、繊細ヤクザな私は、勝手に売り言葉に買い言葉だとしてすぐに帰った。それでも、住んでる町に、ふだん遊ぶお店に、かなふぁんがきてくれて歌ってくれた。あれ以来、あのお店には行ってないのだけど。仏の顔も三度まで。

 

2度目は夏前。祖母の近所にて。前回のイベントでもあった女の子とちょっと仲良くなって、そのあと2回くらい遊んだ。ずーっと同じことを繰り返した。私はかわいいものが作りたいんです、自分が嫌なんです。カルダモンと職場のわたしが重なった。わたしだけ宇宙服を着てるみたいなんだけど、かなふぁんも宇宙服を着てたみたいな。

 

3度目もまた夏だった。京都のライブハウスにて(♡)、曽我部恵一とかなふぁんちゃんのツーマンだった。かなふぁん大きな帽子かぶってたなあ👒☁️🕊️ 物販のお姉さんが、あなたは何をしたいの?ときいてくれた。わたしは、何がしたいんだろう? すぐに答えられなくてコーヒー豆を買って帰った。ヘッドフォンに、ノースリーブスのワンピースを着ていった。帰りに鴨川でチルしていたら外国人に話しかけられて怖かったです。

 

4度目はついこの前、大中寺にて。いちばんまっすぐに、かなふぁんちゃんのたのしい音楽のまま、うきうきして聴けた。わたし今はちょっと大丈夫みたいだなあ。かなふぁんちゃんに、ZINEを渡した(押しつけた)。知っている顔がちらほらいて、一人でぼんやりしたり人に話しかけたり思うままにすごした。

 

大中寺でかなふぁんちゃんに会えたのは、わたしがバーに呼んだからで、わたしってあの空間のちょっとしたビックバンだったかも?自転車でこの気持ちのまま、どこまで行けるだろうか

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歯ぎしりしておつぼね

薬指と小指のあいだに、ばってんがあった。「手相 ばってん」で調べたら「せこい真似はするな」と書いてあった。人間関係の悪い報せとのこと。スマホがどんより暗くなって、そのままブラウザバックした。

 

冬になると、きゅうきゅうとおなかが痛くなる。タイツのしめつけなのか、猫背で長い時間すわっていて腹圧がかかるのか、早食いで空気も飲みこんでしまうからなのか。はたまた、歯ぎしりのせいなのか。

 

今年もいろんなことのせいにした。

寒いから、眠いから、寝すぎたから、ほかにやることがあったから、暑いから、コーヒーを飲んだから、コーヒーを、飲みすぎてしまったから。

わたしが一つひとつに小石をおいて、走り帰っているうちに、みんなはそれぞれ石をどかしたりのぼったりして立ち向かってて、そのことをどこかでわかっていて、だんだんと歯ぎしりが強くなった。

 

気を遣わせてばかりの同僚、責めすぎずに距離をおいてくれる友人、うんうんと遠い目で聞いてくれる後輩。

このままだと、おつぼねに進化してしまう。!

 

それはいやだ、望んでない。

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12/28

友だちと美味しい中華を食べた。友だちが食べていたきのこと野菜炒めの方が、麻婆豆腐より格別においしかった。商店街をなんどもいったりきたりできた。お茶っぱと、本と、台湾のお菓子を買った、

 

12/29

なにもない休日。

陶器店でお箸をみて、道の駅のようなお店で羊羹を買って、喫茶店でエビピラフセットを頼んだ。空気をのみこまぬように、小さく食べた。気の向くままに本を散らかすように読んだ。コーヒーはあっというまに飲みきった。

中くらいのショッピングビルで、祖母用にブランケット母用に腹巻を買い足した。

帰ってからまたコーヒーを飲みながら好きなドラマをみた。

シャワーは結局深夜2時にあびる

 

気ままだけど納得のいく毎日にしよう、歯はくいしばりすぎない、早口で喋らない。

わたしは、おつぼねにはならない。

騒ぎ出す、すべてが‼︎

2025/7/28

 

長い長い雑談をぐぐり抜けて新幹線に乗りこみ、向かうは越後湯沢駅。苗場がわたしを、持っている!

 

友人宅で朝。緊張していたのか、アラームのまえにすぐ起きた。

入れ違いでフジロックから帰ってきた友人の知り合いが、シャワーを浴びているあいだに準備をした。前髪を巻くためだけにヘアアイロンを借りた。シャワーを浴び終わった友人の知り合いが私たちを見て「仕上がってるね、かわいい」と言った。

 

①she her her hers

まさかの道中でフルーツジッパーを聴きながら、無事に苗場へ着いた!she her her hersは想像よりもよかった。が、持ってきた椅子が組み立てられないことが情けなくて(私は去年も椅子で失敗してる)、暑くて、悲しくて、でも音楽はよくて、ビールは美味しくて、友人が気を遣ってくれているのもわかって申し訳なくなって、思い返すのは情けない気持ちばかりで、音楽の音は聞こえてこない。

とりあえず、ワインを買おう。友人が機嫌を取ってくれて、2人でワインを買い、気持ちを落ち着かせた。

 

②MONO NO AWARE

太鼓の音のあとMONO NO AWAREがでてきた。先週、MIZの2人をみたばかりだった。あの時は小田原の一角であんなに近かったのになとぼんやり思った。なんとなく気持ちが落ち込んでいたので、このときの私はMIZが聴きたかった。けれど、晴天と清々しいMONO NO AWAREは心地よく、幾分かわたしの気持ちも軽くなった。

 

creepy nuts

ごはんを買ってもそもそと食べたあと、creepy nutsがいよいよ登場した。大学生のころ、お互いラジオを聴いていたので、2人が真剣に歌ったりDJすればするほど、音楽が良ければ良いほど、おかしかった。はらぺこあおむしから着想をえた曲って、まじで何なのか?

 

④english teacher

creepyのあとに向かったレッドマーキーはすでに満杯だったけれど、こういうとき、前のほうは空いてると知っていたので、数名とこそこそ前のほうを目指して(探検隊のように)、ようやく見れる場所へ移動できた!(新幹線でenglish teacherを聞いていたら降り過ごしたため、雪辱も晴らしたくってちゃんと目でも耳でも聴きたかった。)

1曲、かなり良く、きてよかったなあと、多分この日はじめて思った。

 

⑤kanekoayano

たまたま最前にありつけて嬉しかった。待機時間は1時間もあったけれど、リハーサルの見応えがあってあっという間だった。待っている合間で飴とカムカムレモンを食べた。カネコアヤノではなく、バンドとしてのkanekoayanoだった。アヤノちゃんがリハーサルでみんなに大丈夫かと聞いていた。

ばちばちの轟音のなか、カネコアヤノの一挙手一投足、口角のあがりさがりに胸を奪われ、休む間も無くいつのまにか演奏が終わった。

最初から最後まで、文句なし

このまま何も聞かずに帰りたいくらいだった。

 

RADWIMPS

カネコアヤノの圧倒的余韻をひきずりながら聴いたため音楽に関してはあまり覚えてない。スマホでライトつけて、バンドに向けてふるやつやった。(高校生の私が好きそう)邦ロックのライブだった。

 

⑦羊文学

カネコアヤノの圧倒的余韻引きずりながら聴いた2。ベース音が強い曲よりも、ゆるやかでかわいらしい羊文学の曲が好きだとわかった。好き!と思う曲と、いまいちだなーと思う曲がそれぞれあった。けれど通して思い返すと、けっこうよかった。帰ったあと車で、塩塚モエカの肩に蝉が乗っかっていたことを知った。やっぱり!見間違えではなかった。

 

⑧HAIM

期待しすぎたので、そうでもなかった。音響の不備があったのか調整がままならなかったのか音の厚みがなくすかすかしていた。正直、Apple Musicで聴いていた音源のほうが良い。おちゃめな三姉妹のやりとりはかわいらしくてライブでしか見れなかったと思うし、三姉妹の演奏する姿(並んで弾いてみたりお互い煽ってみたり)や、赤い文字のみのシンプルな演出は洗練されていたし、見れて良かった、けれど。

見終わった後、さらば帝国へ向かう道中、おじさんが「もっと練習しろってまずは言いたいね。音楽よりも他に好きなものがある感じ。うーん、良かったけど俺はもっとやれるって言いたい」と語っていた。おじさんを追い抜いて、少し歩くと女の子2人組が「三姉妹でやってるんだよ、天才なんだよ!」と熱弁していた。

悔しいことに、私はおじさんと同意見だった。

 

⑨さらば帝国

(カネコアヤノは殿堂入りだとして、)ベストアクトはさらば帝国!

HAIMのあとごぼう抜きして走ったことは、まちがいなかった。

魂で歌っていた。こちらの魂が震えた。みているひとの魂が震えてるのがわかった。ぽつぽつ足をとめては釘づけになりそのまま近づいて聴いてる人が何人かいた。なにかを燃やすように歌う。泣きそうになった。

 

⑩テレビ大陸音頭

深夜のテレ大をあれだけたのしみにしていたのに、友人とテレ大をみるてれくささもあり、さらば帝国の余韻に浸っていたこともあり、あまり集中してみれなかった。相変わらず若さが眩しかった。

 

インストバンドをみたけれどあまりにも眠くて眠くて、(チェーおでんを食べたあとだったから?)珈琲を飲んだあとも眠くて眠かった。日中はあまり動いてなかったからか友人は元気でまだ居る気だった。去年もそうだった。草むらで重低音を子守唄に寝ていたら3時ごろに友人が帰ろうと言って、やっと車に戻った。

 

そのあとは14時くらいまで寝て、ひとりでぽんしゅ館にいって帰路についた。とても疲れた。

 

今年のフジロックは、これにて完!

 

 

静岡に住み始めて4年目になってしまった。好きな人と会って、適当に散財し、思うままにビールを飲んでるうちに時が経った。

 

会社に行くのはいつだって辛かった。辛いけれどおかしいのは自分ということもわかってきて社会性を身につけつつ、そうはなりきれない。だって私は大学のころからカネコアヤノを聞いてサークルの仕事はブッチするようなひとだったから。はじめからおかしいのは私なのかも。そう思って、でも、わかりたくなくて、理解できるのに3年経った。もう遅かった。でも社会人4年目になるのだわたしは。近しい誰にも(仕事ができる同期や大学の同期に)嫌われたくない。

同期が仕事をできない人を嘲笑していて、かつてのわたしも勉強できない人を嘲笑していたことを思い出したりする。仕事や勉強ができなくても、仲良くしたかった/してくれた、 そもそもそんな基準もなかった人を知っている。私だってわたしのままだたとえどこかで笑われるとしても)お酒を飲んでくれたらそれでいいの、かな?

 

インスタにはびこっている、この女とかかわるのはやばい、の共通点に共感した。私はやばかったのかもしれない。私が永野芽郁だったらただの二股不倫で済まないかもしれない。

そうこうしてるうちに4年が経った。

 

まわりの友だちが結婚としかいわなくなって、さびしい、もっとくだらない話をききたい、と思いながら聞いてほしいのは結婚(人生)の話だったりする。揺らいでいる、これがアラサー?という枠組みにも組み込まれたくない。

 

私はおもうままにいきたい。 明日も出社したらミスを怒られるんだ、そして泣くんだ。

 

わたしはそんな人じゃなかったのに

 

 

明けまして

年が変わった。年が変わることはいいことだった。おみくじは小吉だったけれど、脱皮したあとの皮はじぶんではないみたいに、去年に見切りをつけた。

 

働いていて私はパソコンに向き合っていた。パートの坂田さんが後輩の女の子に話しかけていて、私は知らんぷりする。知らんぷりしたあとで、後輩の女の子に話しかける。ごめんね、さっきの、大丈夫だった? すると後輩の女の子はすらすらすらすら、私の知らない仕事の話をしはじめる。すらすら、すらすら。としてるうちに目が覚めた。これだから平日にはうかうかと昼寝もできない。

 

飲み会の場で、同期へ「私があなたのように産まれて育ったら、私だって働きたいと、仕事が好きだと思うよ」と言ったのはかなり失礼だった。目のまえのそのひとのがんばりとつらさをないように話してしまった。ごめんね。

 

 

遊んで暮らしてとなんで働いて

ドライヤーの熱風をあびながら、柴田聡子の歌詞をみつめる。やっぱ変、と思ってたら、いっしゅん画面が暗くなって、電話マークがでてきた。ドライヤーをぱっと消して電話に出た。

あー元気、そーつらい、わーだよね、相槌なんかかなりなんでもいい。ぺらぺらと話す声の音程とリズムに合わせたらいい。お皿を洗って夜ごはんの支度をした。

休日のために生きてるような毎日で最悪だ、と思いながら、休日を楽しめるくらいのゆとりはある、と言い聞かす。銀行で働いていた先輩が、残高をぜんぶなくすくらいに使いたい、貯金なんていらない、とお酒を奢ってくれたのをたまに思い出す。きっと耐えられなかったんだろうな。

いつかこの点がつながるときがくるかしら? つらくはないけど楽しくもない。どこに地雷があるかわからない年配のマダムと話して、まわりの顔をうかがってばかりで、なにが仕事なんだろう。ありがとうとごめんねは言わなくていい、だからつべこべ言わずに要件をいえ!

あの人は仕事ができないから、と同期の間でうわさにあがる、あの人の気持ちのほうがいつもわかる。仕事のお昼休みに留守電に入った祖母の声消さないでいる。

毎日毎日毎日ですね〜

 

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願くばラッキーイヤー

 

寝てたら年が明けた。おばあちゃん家のこたつは何層にもふとんが重なってるから、ずっしり重くてあったかい。2355、見逃してしまった。あとで柴田聡子が歌ってたのを知ってもっと悔しい。

 

元旦はおじさんおばさんが着物をきて挨拶にきた。仲睦まじく、ひっそりと暮らす二人、幼いころからのひそかな憧れ。こういうのを年貢と言います、と言っておじさんはわたしの手のひらに小包みをおいた。縁結び、という銘柄の1合ぶんほどのお米。飼い猫の絵かき大会とサメのカードゲームをしていると、そのうち、ゆったりと揺れがきた。2時間くらいテレビ画面に釘づけになり、なんとか気を取り直してご飯を食べたけど、大学の近くの白い家、バスからよくみかけた白い家が横転しているのがうつって、つらかった。地震の非日常感が嫌いじゃないというネットの発言を見て、兄と父が大きな声で話してるのもいやになった。

 

2日、起きると箱根駅伝の青年らが走っていた。正直ありがたかった。あまりいろいろと考えたくなくて、スマホをみないように、掃除機やら洗濯物やら駅伝やらに没頭して過ごした。山の神候補、山の妖精、山の名探偵、ぼうしの子、大喜利的なネーミングセンスに救われる。笑ったり、神妙に応援したりしてお昼がすぎてった。津波もおおきくはならなかったようで、まだ、まだよかった。

ころあいになり、お刺身をぶあつく、ぶあつく切っていると、兄が飛行機が火事になったニュースを大きな声で伝えてくれた。あかあかと燃える飛行機の機体。

お布団のシーツをたたんでいると母が、元気ならそれでいいの、と前置きしたうえで、スーパーで母娘が買い物してるの見ると、いいなって、と言った。山形に戻ればよかったとさいきん思う、胸がぎゅっと苦しくなった。母の調子もあまり良くないようだ。わたしもみぞ落ちあたりがじんとたまに痛む。あんなに元気だった祖母もとうとう病になってしまった。

まだ12か月分ある。願くばラッキーイヤーであれ。君の悩みは聞けば聞くほど仕方ない、といってほしくて柴田聡子を聞いた。

 

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静かに逞しく

乾いた午前の空気、東海道線の車窓とululuの音楽の相性は良かった。今日は孫デイ、改札には祖母と大叔母がこじんまりと待っている。いつからわたしは、二人のことを、みおろせるようになったんだろうか。

駅前のいつものレストランで食事をすませる。祖母はつらつらと食べれないものを説明した。食べれるものは、うどんと、おかゆと、白身のお魚、煮た野菜、それから缶詰、ビスケット。まるで病食ね、大叔母は言った。

会計の前に大叔母とお手洗いへむかう。混んでいて地下のお手洗いまで行った。一銭も持っていないのに地下の花屋さんもついでにのぞいて、不謹慎だけど、きれいな格好をしたホームレスみたいで可笑しかった。花、ゼリー、ネックレスと書いた紙切れを大叔母は見せてくれた。ネックレスの金具がとれてしまって修理に出したいのだそう。

みっしりとボタンとミシン糸が並ぶ。河口湖のちかくで買ったという、ビーズが何層にも重なったネックレスを、うまく直してもらうと、大叔母はその場でつけてみせた。空にはぽつぽつとカラフルな風船が浮かぶ。内陸の雪国で育ったわたしは、太平洋側のほがらかさ(能天気さ?)がかなり好きだ。

それから祖母が百均でコップを買い、大叔母のよく行く洋服屋さんに顔を出し孫に間違えられてそのままにしたりして、カフェにはいった。

祖母も大叔母もわたしも、そろってプリンを頼んだ。缶詰のさくらんぼとホイップクリームがのってるかためのプリンと対峙しながら、祖母はとうとうと年末のこと、これからの検査のことなどを話した。検査にはまた2週間かかって、今度は深さを調べること、年始に旅館に行くがまったく気乗りしないこと。ぱぱっと年内にすましちゃいたいわよね、大叔母は適当に、けどずっと相槌をうっていた。

それから年末にたべるお餅の予約をして、わたしがお餅をとりにいく約束をした。食べれない食材が並ぶデパートを歩かなくちゃならない祖母の背中はいっそう頼りなかった。

祖母が隣人に車で迎えにきてもらうため、電話をしてるあいだ、大叔母とわたしはソファで待つことにした。誰かに何から何までしてもらうようになっちゃだめよ、わたしならタクシーで帰るわ、大叔母はきっぱり言った。大叔母は強くてかっこいいから、とわたしが言うと、少し顔がほころんでた。琴一個いらない、と聞かれたけど、大きいならいらない、と答えた。ほんとうはいつかもらってもいい。

 

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4年越しの羊文学、2人とみれてよかった。今の羊文学も好きだと思えた良いライブだった。金色は好きな歌詞を歌いちがえていた、あと少しの説明、というのが、あの曲の深みなのに。

 いつだって今がハッピーエンドでバッドエンドだ。死んでしまってもかまわない。みんなわたしの上位互換みたいな女の子があらわれたら、どっかに行っちゃったなとか思って、ちょっと悲しくなった。友人は会うたびに可愛くなってるから大丈夫だよとあしらってくれた。

 北へ向かえば良縁ありとおみくじに書いてあった友だちが、北へ帰る途中で男の子と連絡先を交換してた。わたしのおみくじは吉で、紫と桃色を身につけて人の集まるところにいけ、って書いてあった。

 かわいげのある素直なひとになりたいな

 

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夢のなかでも走ってた

8月も終わってから5日くらいすぎた、24歳になったのはとうの昔に感じる。会社にいることが前よりずいぶん楽になった。慣れか諦めか前進か後退か。生活の解像度が前よりちがう。眼鏡を買ったから?本を読まなくなったから? 私ってもうちょっと味のある人間だった気がする。年をとったから?Twitterをやめたから? 日々を生きやすくするためには深く考えないことだ。悲しくなりすぎる前にボタンをオフにして自分を責めないように心がける。インターネットでみつけた女の子がかわいくて魅力的で惑星みたいに不安定で獣みたいに素直でまぶしかった。羨ましくて好きになっちゃいそうで嫌いだ。わたしは決して、刹那的に生きるつもりはない。ないけれど5年後何をしてるかわからない。4年前住んでた金沢の街並みはほとんど変わっていなかったけれど、もう私が住んでた場所は取り壊されたんだった。思い出は思い出のままで二度と戻れないんだった。果たして。

雑できらめくパワー

もうおなじ制服は着れなくても、わたしたちが高校の同級生で、おなじ空気をすっていたこと、おなじ景色をみていた事実は変わらないのだと思えた、とびきりぜいたくな夜だった。東京で、それぞれの生活をもっていて、もう会わないのかと思っていた旧友たち。

駅で集合してサイゼリヤにはいると、ただの放課後の延長線がはじまった。箸が転がってもおかしい。勝ちが決まらなくて永遠に終わらないかと思ったウノ、テーブルに対して椅子が少ないから座らずにお菓子をたべる、立食パーティみたいだ。花火かと思ったら飛行機だった。夜はラーメンとコンビニのアイス。床とベットで雑魚寝して、ちょっと喧嘩になった。やけに早く目が覚めてそのままぼそぼそと話す友人の声。インドカレーと大きな餃子をたのんで床にひろげてたらふく食べる。

今度は芋煮会ね、と言うと、河原探しとくね、と返してくれる旧友たちが愛おしかった。

 

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きのう1日休みだったけど沼のように寝てたら終わった。久しぶりにごはんをつくったらおなかが痛くなって吐いてまた寝た。コンビニで会社の先輩に会ってしまった。きょうは前半在宅勤務して夕方、中学生が家にかえるのに逆らって会社に出社した。充電器を忘れたから最後の20分は共有のパソコンをひらいて帰った。ほとんど記憶ない薄味みたいな2日間。

夜に高校の友だちに電話した。大学のときから定期的に電話をして生存をたしかめる。会社、頑張りたくなくなった、と言ったら、それが良いか悪いかは知らないけど、と返してくれて、こいつ信用できるなと思った。 

好きな人たちにすぐ会えないところに住んでいる。電話じゃなくてなにも話さずごはんを食べたいだけなんだけど。毎月くる生理まえ、友だちが運良く電話はくれるけどどうやってたえていったらいい。

わたしの名前と似てるティナターナーが今日死んだ。

 

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生活 in the red

ひさしぶりになんの予定もない、ふつか休みだったから、とりあえず美容院にいった。美容院で髪を染めた。春になると自然と軽い色にしたくなって、毎年なんだかんだ気持ちがわたしを追い越して浮き浮きしている。それから悩んだ挙句、3月越しにバーに行くことにした。はじめて一人で行ってから、またきますと宣言して以来、自転車で前を通ることはあれど、いくべきときがこなくて行かずじまいだった。この機会を逃したら後悔する気がしたから門を叩いた。相変わらずおいしいお酒と広く、浅く、たまに深いような話をして、時間はすぎていく。

そんなに質問しようとしなくて大丈夫、と言われて痛いところをつかれた。背中が少し熱くて悲しかった。中学生のころ、そんなに八方美人になろうとしなくていいんだよ、と言われたのを、言った旧友の背後に迫る階段のピンク色を思い出した。わたしってなんだか、空っぽになってきたのかしら。

好きな音楽を聴かれて、これというのを答えられない。情けなくなった。自転車でさーっと帰って、コンビニに寄ったけどなにも買わなかった。わたしが炊いたごはんの味は美味しくて安心した。しばらく、バーには向かわないだろうな。

起きて日曜日。柴田聡子のどこへも行かないでをくりかえし聞いた。わからないけど、この気持ちは知ってる気がした。投票に行って植物屋さんに行った。裏側が真朱色の葉で、おもての葉は光をあびるとラメみたいにきらきら光るのが気に入った。抱きしめて帰る。1週間分のもろもろを買って、陽が傾いた部屋に戻ると、植物の葉は日の光のほうを向いていた。裏の真珠色がさっきより見えてぞっとした。植物からしたら、わたしがたんたんと弁当をつくる姿が怖かったかもしれない。

寝て起きたら月曜日だ。やっぱり働きたくないけれど新しい家具を買っちゃったからそのぶんは取り返さなくちゃならない。

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