2022-01-01から1年間の記事一覧

会社の同期と飲み会より、よっぽど祖母とタリーズに行くほうが楽しくて、それってえばっていいのかわからない。席替えしたあとの卓では共通の話題もつかみどころもないまま、方言とNHKの教育番組の話が永遠に続いた。とりあえず口に放り込んだ焼肉はいっこう…

はたらく、あいす、わたしたち

週に5回、8時間分労働に肩まで浸からせていると、これまでの輪郭がよくわからなくなってくる。今年はそんなに本読めなかったなあ。帰ったらYouTubeをみて、朝はシャワーを浴びて、昼はコンビニのごはんをたべる。このわたしが、新卒の座談会でたのしく話さ…

おでんとパフェをいっしょに食べる

はじめて琵琶湖をみた。湖なのだから、もっと水たまりのようなものだと思っていた。光を十分にきらめかせ、まわりをぐるぐるとさせるほどに人を引き寄せ、風から波をおだやかにたたせるそのさまは、海からおぞましさを失わせた、天国にある海のようだった。 …

girlsではなくなる

大学の友人らは、4年間のなか洗練されただけあって、空気の吸い方もわたしと似てる気がする。ありがたい。彼女たちがいるから、わたしは会社でそれほど親密な仲にならなくていいと思える。みんなが新しい人たちとうまくやれてるならそれに越したことはない…

やんわり四面楚歌

高校の同級生が、夜職をしているのを知ってやるせない。1週間で手にはいるお金が、昼職では1ヶ月かかるんだって、ばからしいね。 大学のころ、社会人になった先輩と飲んだとき、毎日怒られてばっかだ、給料全て使い果たしたいと嘆いていたのが、鮮明に近づ…

それが愛なら愛ですね

働きはじめて2ヶ月くらいが過ぎた。先輩社員から、先輩風を吹かせたみたいなことを聞いて、新入社員らしく落ち込んだり感銘をうけたりうなずいてみたりしてみせる。勉強になります、とか全然言ってる。 去年の5月に比べたら、どこも真っ暗ではない。運良く…

ネイルの色を落としても

金曜の夜はビールを4杯、梅酒を3杯飲んだ。同期たちとわたしの間柄がすこしでも滑らかなものとなるように、ごまかすように、見栄を張るようにぐひぐび飲んだ。一次会で抜けて、同期のひとりと帰った。風が心地よいが、視界がすこしまわった。気持ち悪いとL…

なんでもない日々

自分のTwitterを見返していたら、とにかく泣いてばかりで呆れた。泣くことが非日常的だからこそ、ツイートするのだろうけれど、それにしても泣きすぎだよ。どうにかしてくれ。 今日、実は前から画策していた美術館に行くことをひとりで遂行した。住んでいる…

パウンドケーキが焼きあがる

4月ももうじき終わりがくる。 花々は知らないあいだに咲きほぐし、新緑がきらめいている。 慣れない通勤路の最短ルートも知って、自転車から補助輪を外すみたく、重たい上着を一枚ずつ脱ぎ捨てていくみたく、どこかがひとつずつ軽やかになっていく。 今まで…

夜にケーキを食べていい

幸福をのむことは、不幸になることよりも覚悟がいることだ。 これ、なんだっけ、岡崎京子?わかった、下妻物語だ。 不幸でいる方がよっぽど楽で、幸福な生活の隙間のどこかにほつれをさがして、大丈夫、怖くない、私はまだ不幸にだって慣れていると唱える。…

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迫りくる来春へのときめきと、ほんとうに何事もなく卒業できるのだろうかという不安、ジェットコースターみたいだと思っていたら、友人らもそう思っていたらしく、すこし救われた。いまの一番の祈りは、卒業して就職することかもしれない。(卒業確定のお知…

図書館の一隅より

1月ももう8日。私は相変わらず。 卒論は書いても書いても抜け穴がでてきて、抜け穴を封じるために、たしかなことばでつなごうとするのに時間がかかってしまう。 今は図書館の一隅にいて、12月の会話を思い出したから書き留めておく。 まわりの人は、熱心…