girlsではなくなる

大学の友人らは、4年間のなか洗練されただけあって、空気の吸い方もわたしと似てる気がする。ありがたい。彼女たちがいるから、わたしは会社でそれほど親密な仲にならなくていいと思える。みんなが新しい人たちとうまくやれてるならそれに越したことはない。

もっとやさしく強くなりたい。どうしたって、わたしの言葉は、誰かを傷つけうる棘を秘めていて。Instagramに写真を投稿すると、記憶のどこかが変色してしまうように、放ったことばの行方はわからなくなってしまう。でもそれが会話ってことだよな。

あなたがうけた傷の、つくってしまう壁の、その全てをわかることはできない。できることは、ひたむきにわかろうとすることであって、してはならないことは、わかった口をきくこと、忘れてはならないことは、私たちはちがう人間だということだ。

生きれば生きるほど、ぐるぐると選択を繰り返す。木の幹から枝につながるように、ぐんぐんと細いところをつたっていって、これから私たちは違う世界で暮らす別の生きものになっていきますね。受け入れつつも、やっぱり寂しいね。

いつかは楽になる、でも、そのいつかがいつかは誰もわからないまま。渦中の彼女は、ハッピーエンドの札がでるまで、巡り続けなくちゃならない。

空気が薄くて深いところにいれば、浮揚したとき、どれほど人に優しくできるか。深いところにいればいるほど、まとう空気は深く厚くなり、長くいればいるほど、熟れていく。だから大丈夫なんだよ、わたしもあなたも。わたしは暗いところにいる、あなたも好きなんだ。girlsでなくなっても、誰からも愛されなくても、社会とのつじつまが合わなくなっても。

 

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