2021-01-01から1年間の記事一覧

忘茶会

雪をみると、心持ちがしんとする。 大学までいくのが億劫になって(大抵の場合億劫)下の階でぼ〜っとしてると友人がお湯をとりにきた。 お裾わけした紅茶のティーパックにお湯をそそいで、一杯分、ゆっくりはなしをしてくれた。 外がうんと暗くて雪はこくこく…

good communication ×8

①体育座りの親友 ・大学2年生の一時仲良くしていた人と久しぶりにまともに話して、私の友達の名前をだすと「ああ、親友のね」と言われた。「記憶の死ぬほど片隅」にあったんだって。記憶の死ぬほど片隅に追いやられた、私の友を思って、笑ってしまった。きっ…

なぞなぞ

こねてもこねてもパンの形にならなくて、なんかもうジャムもチーズも入れちゃって味はよくわかんないし、次の焼き上がりの工程にいきたいのにさっぱり進まなくて、そもそもレシピ間違ってたかな〜みたいな。 (これは卒論の話) ぎゅーっとあらゆるものが、わ…

忘れた

優しさ保険の適用範囲外だとするのが本当の優しさであることに気づいたから、連絡先を消した。というのは、自分にとって都合よく歪曲してる話で、死にそうになったら連絡してよね、と言ったのは私だった。つまり、別れても優しさ保険の対象ですからね、とは…

どこにいてもおなじさ

30日 いままで起こしてきた誤りとか放置している問題が、むくむくと大きな怪物になり、私の幸せな部屋に住みはじめて、謝りたくなる。一か月に1回はこの状態になって、毎回泣きついて友達に電話するの、埒が明かない。 「自己完結してそうですよね、落ち…

恋しい日々 フフフな生活 えへへな毎日

最近のハイライト集 ・お母さんからの荷物、厳重に包まれた紙袋を破ると甘いパウンドケーキが姿をあらわしたこと ・寝付けない夜に白いワイシャツをせっけんでくしゅくしゅに洗いつづけたこと ・教授が頭を下げて謝って叱ってくれたこと ・人生でおそらく最…

きねんび

私はもう大丈夫なんだ、とわかってしまった。ひとりでカレーを食べたとき。 22歳になった。きのう泊りがけであそんだから、起きたのは11時。きょうくらいインターネットからはなれようと決めていたのに、メルカリで送るものがあることに気づいて、しかたなく…

タイトル回収はまだできない

ブログタイトルに「すべて幸せの伏線回収」、サブタイトルに「幸せになれる気しかしてない」とつけた私の強さ、若さに敵うものはあるだろうか。 この日記はもう現在進行形で黒歴史である。そういうメタ認知、まだしばらく捨てておく。 2ヶ月、逃げるように…

にんげんっていいな

医学部で顔がそこそこ整ったFさんは、目の奥は笑ってない。生徒もバイト仲間も知っている、黒い目、白い歯、間違ったことは言わない口。 弟は俺の上位互換だから、と笑ったあとの沈黙は重かった。ウイスキーをいくらでも作ってくれて、いくらでも好きな音楽…

2/18

強くなりたい、全員に優しくしたいからというのは、どうでもよくなりたい、全員に無関心になりたいって思いとの包合関係にある。わたしは自分の物差しで世界をみて、すごく良い世界だなと思う。そこでぬっと横から、全然違う物差しで世界をみてるひとがくる…

2/1

昼夜と好きな人とごはんを食べたのでとても嬉しい。芯が強くて適度にみせる弱さが心地いいなと思った。他の人に恋愛のはなしをしないのは、自分のみじめさを認めたくないからだと気付いた。誰かと話したい誰かはいなくて、どうしようもないな、きっと割とも…

1/4

どんな人とでも飲み会終わりに歩いて帰るのが好きで、酔いが覚めた次の日に思い出して、あれは良かったなと思ってしまう。ほぼ中身のない会話と会話の間を、足音で暗闇で車の走行音で、埋めるのが好きだ。 ギターケースをガムテープでなおして使っていた先輩…